太陽光パネルは設置するべきか

家づくり

戸建て住宅を検討するとき、誰しも考えるのは太陽光パネルを設置するべきかという問題ではないでしょうか。
私も悩みました。とても悩みました。そして最終的には太陽光パネルを設置するという判断をしました。
簡単ですが、そう思い至った理由を記載してみたいと思います。

本題に入る前に、前提として我が家の場合は以下の条件がありました。
●私の住む九州は比較的日照条件が良い(と言われている)。
●建築予定地の周囲には背の高い建物はなく、日当たりは良い。
●ZEH基準に適合すれば、補助金として75万円を受け取れる。(2017年)
●一応共働きなので、昼間の電気はほとんど使わない。

太陽光パネルを設置するのにかかる費用

太陽光パネルの設置で、家の建築費がざっと200万円高くなりました。(5.5kwパネル)
一方で、瓦一体型のパネルを選択したため、パネルを設置した面積分だけ瓦の使用量が減りました。これで▲25万円。
ZEHの補助金で▲75万円。
(もともと家の断熱性は高いということで、パネル設置だけで受け取れるようでした)
差し引きして考えると、太陽光パネルの設置にかかる費用は約100万円ということになります。

太陽光パネルの設置による収入・節約費用

太陽光パネルにより、売電収入が入るようになりました。
たくさん売れる月もあれば、あまり売れない月もありますが、平均すると1万円/月程度の売電収入となっています。(30円/1kwh)
売電価格の保証がなくなるのが10年なので、10年間の売電収入は約120万円です。
この時点で太陽光パネルの設置費用が回収できたことになります。

また、再エネ賦課金は1kwhあたり2.9円(2018年5月分)となっていますから、外部から購入する電気に比べて自家発電の電気は、外部電気代+再エネ賦課金分だけ安い電力と見ることができます。
10年後、仮に売電価格が0円になったとしても、自分で発電した電気を蓄電あるいは蓄熱(給湯器)に回すならば、使用する電気代は大幅に節約されます。
同じ境遇の家は多いので、その頃には自家発電電力を使いやすくする蓄電池等の製品が安価に登場するとも思っています。

投資回収の判断

というわけで、7,8年以上建てた家に住むことができれば、投資は回収できるという判断のもと、我が家は太陽光パネルを設置しました。
売電価格は毎年変わりますし、パネルの性能・価格も変わります。日照条件も違うでしょうから一概に論じることはできないと思います。
ですが、個人的には省エネに貢献しているという善良な市民としての意識、バカみたいに高い再エネ賦課金を取られるよりも取る側に立ちたいというあさましい意識、いずれの意識も満たしてくれる太陽光パネルは設置すべきと思っています。

なお、太陽光パネルの設置否定派の中に、収入が20万円を超えるので、確定申告をしないといけないと記載している方がいらっしゃいますが、普通のサラリーマンで自宅の屋根に載せる程度でしたら、特に申告は不要だと思います。
というのも、確定申告の対象は年間の雑所得が20万円を超える場合であって、収入から経費(パネル購入・設置費用を耐用年数で案分したもの)等を差し引いた「所得」は、なかなか申告すべき水準を超えないと思われるからです。

(参考)2017年〜2018年の我が家の太陽光パネルの発電実績
2018年10月 471.581kWh
2018年9月 398.767kWh
2018年8月 745.115kWh
2018年7月 684.962kWh
2018年6月 591.625kWh
2018年5月 647.858kWh
2018年4月 648.842kWh
2018年3月 593.856kWh
2018年2月 401.436kWh
2018年1月 284.791kWh
2017年12月 299.066kWh
2017年11月 406.447kWh

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