DIYで日産セレナ(DAA-HFC26)のバッテリーを交換してみた

その他

私は以前ガソリンスタンドでアルバイトをしていたこともあり、ワイパーゴムの交換やバッテリー交換など、簡単な車のメンテナンスは自分でやりたい性分です。
ただ、最近の車はあらゆる部分がコンピューター制御になっているので、これまで簡単にできていたことができなくなっています。
そんな簡単だった作業が難しくなった事例として、日産セレナのバッテリー交換を紹介します。

わたしの車とバッテリー型式

私の車は日産セレナです。2013年に新車で買いましたが、今となってはもはや年代物です。
日産セレナ ハイウェイスター S-HYBRID
・型式:DAA-HFC26
・バッテリー:S-95,K42
 S-95の「S」はバッテリーのサイズ(寸法)、「95」は性能を表しています。
 

なぜ自分でバッテリーを交換するのか

バッテリー交換って、とっても簡単なんです(特に昔は)。
バッテリーにつないである端子を外して、バッテリーを載せ換えて、端子をもう一度つなぐだけ。
大して時間もかからないこの簡単な作業も、カー用品ショップやディーラーに頼むと数千円も作業料を支払わないといけません。さらにバッテリー自体もディーラーやカー用品ショップで購入するとやたらと高くつきます。
私にとっては作業の難易度と対価のギャップが許せなくて昔から自分で交換しています。

バッテリーをどこで買うか

バッテリーはディーラーやカー用品ショップで買うこともできますが、近くのホームセンターやネットショップで買う事をおすすめします。軽自動車用のような小さなバッテリーはホームセンターもネットショップとそんなに価格に変わりはありませんが、容量が大きなバッテリーやアイドリングストップ車用の高性能バッテリーになると、ネットショップで購入した方がホームセンターよりもずいぶんと安く購入できます。

日産セレナ ハイウェイスター S-HYBRID のバッテリーは、以前ディーラーで見積もってもらったときは交換作業込みの一式で8万円くらいの金額提示があった気がします。

それが、ネットショップだと、2.5万円程度で買えます。
ちなみに私は、楽天市場で「エナジーウィズ株式会社」の「タフロング」を購入しました。
エナジーウィズと言われてもピンとこない方は多いと思いますが、「昭和電工マテリアルズ」、もっと遡れば、「日立化成工業」あるいは「新神戸株式会社」がルーツにある会社で、信頼性は高い会社だと思っています。





バッテリー交換作業

交換作業自体は大した作業ではありません。そのうちアップします。
セレナの場合、エアダクトを外さないとバッテリーが交換できませんが、このエアダクトがなかなかうまく外れずてこずります。
交換作業で注意する事としては、バッテリー交換の際に車への電力供給が途切れてしまうことでナビの登録や走行距離(トリップメーターの方。総距離のODOメーターがリセットされることはありません)などがリセットされてしまう場合があることくらいでしょうか。交換作業の間、代替電源にバイパスするような対処もありますが、私の場合、リセットされて困るようなデータも登録していませんので、そんな対処はせずにいきなりバッテリーを交換します。

【代替電源へのバイパスツール】
■エーモン工業 No. 8864 メモリーバックアップ(バッテリーをバイパス)



■カーメイト メモリーキーパー(OBDより給電)



バッテリーをリセットする

セレナ ハイウェイスター S-HYBRIDはアイドリングストップ車なので、バッテリーの劣化具合をコンピューターで記録し、バッテリーの劣化具合に応じてアイドリングストップを制御しているらしいです。バッテリーを交換した時にはこの記録をリセットしてやらないと、アイドリングストップが正常に機能しなくなるらしいです。
どうやってリセットしてやるかというと、OBD診断機というものを使います。
OBDは日本語では”車載故障診断装置”といい、”On Board Diagnostics”の略です。今の車はコンピューター制御される機構が増え、目視では確認できない機構が増えているため、車両の故障部位を特定する仕組みがOBDです。

【国土交通省:自動車の電子的な検査(OBD検査)について】
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_OBD.html

バッテリーリセットは、無料でやってくれる整備工場やディーラーもあるとは思いますが、リセットだけで数千円請求されることもあります。
前回交換した時は、いろいろな件でディーラーにお世話になっていた時期でもあり、無料でやってもらったんですが、今回はNGでした。車検をお願いした整備工場でもリセットだけで3,000円かかるということでしたので、今回は自分でやることにしました。

OBD診断機:TOPDON ArtiLink600(AL600)

さて、自分でリセットする決断をしたものの、OBD診断機を持っていませんので、購入することにしました。
※整備工場に3,000円払った方がいいのでは!?というもっともなご意見もありますが、自己満足ですのであしからず。
探してみると、バッテリーリセット(BMSリセット)までできる診断機にはあまり安いものがありません。
今回購入したのは、TOPDON ArtiLink600(AL600)です。楽天市場でクーポン適用で12,600円でした。
■TOPDON ArtiLink600(AL600)


いざ、BMSリセット

運転席の足元にあるOBDの接続端子にAL600のコードを接続します。


コードを接続すると、自動で端末が起動し、メニューが表示されます。

バッテリーリセットを実行すると、あっさり「完了しました」と表示されます。
あまりにあっさり終了するので、やった感がまったく湧きませんが、一応リセット完了です。

【リセット手順】
1.言語設定の変更
SETUP → language → 日本語
2.リセット
サービス→ BMSRESET → CML B/放電電流消去 → 〔確認メッセージ〕OK

古いバッテリーを処分する

さて、交換したはよいものの、古いバッテリーをどう処分するのかという問題が発生します。
処分が面倒なのでカー用品ショップや整備工場に交換してもらうという人も多いと思います。
最近は、バッテリーを購入した場合に古いバッテリーを無料で引き取ってくれるショップも多いです。ネットショップでも、使用済みバッテリーを送料無料で送り返すことができるショップもあります。
他にも、バッテリーは鉛の塊なので、近くに金属くずなどを扱う業者があれば、喜んで無料で引き取ってくれます。
(ある程度の量があれば、逆に売却代金を受け取ることもできます。)
廃バッテリーの処分もそれほど大変な状況ではありませんので、過度に不安に感じる必要はないのかなと思っています。

今回はOBD診断機を購入するというイレギュラーな対応もありましたが、無事にバッテリー交換が完了しました。次のバッテリー交換の時にはまだこの車に乗ってるのかなぁ…

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