今さらですが 電通の「鬼十則」

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ご無沙汰しています。たこぱぱです。
最近、仕事で行き詰まることが多く、そろそろお払い箱かなぁとビクビクしております。
節分の豆まきをしながら、電通の4代目社長吉田秀雄による「鬼十則」を思い出しました。
電通でのパワハラ事件以降、良い文脈で語られることはあまりありませんが、久しぶりに眺めてみるとなるほどと感じることも多く、なぜか闘争心も湧いてきます。

ということで、「鬼十則」と「責任三箇条」をご紹介します。

【鬼十則】

  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
  2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
  3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
  4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
  5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
  9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
  10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

【責任三箇条】

  1. 命令・復命・連絡・報告は、その結果を確認しその効果を把握するまではこれをなした者の責任である。その限度内に於ける責任は断じて回避出来ない。
  2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤る如き者は百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削除せらるべきである。
  3. 我々にとっては、形式的な責任論はもはや一片の価値もない。我々の仕事は突けば血を噴くのだ。我々はその日その日に生命をかけている。

一方で、以下のような訓示も出していたようで、休養の大切さも説いていたらしいです。ちょっと見方が変わりました。

「頭脳作業を推し進めるために」
広告の仕事は、最も厳しい頭脳作業であり、電通の仕事は、苛烈な競争の中で推し進められねばなりません。常に精神と神経に、適当な休養を与えるよう心がけていないとたおれてしまいます。
第一にできるだけ睡眠をとることです。
夜ふかしを重ねるのは、広告の仕事のむずかしさ、大切さを知らぬ者です。
近ごろ、少壮有為にして病にたおれる者が多いのは、まことに遺憾です。
志、半ばにして挫折する本人も残念でしょうが、現在広告界の大事に任じておる電通は、たとえ一人の戦力でも、失ってはならないのであります。

追悼集「鬼讃仰」

以上、周囲に引きずられてばかりのたこぱぱでした。


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