プラスチックじゃなかったセロハン

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久しぶりの更新です。…というのが決まり文句になってきました。

先日、日経ビジネスを読んでいて、気になる記事を見つけました。
それは、「「セロハン」復権、脱プラスチックが促す古くて新しい素材革命」という記事です。

要約すると以下の通り。

・セロハンテープなどでおなじみの「セロハン」は、プラスチックに押されて需要が縮小傾向にあった。

・実は、セロハンはプラスチックではなくて、紙に近い素材であり、土壌や海洋で自然分解される。

・脱プラスチックの流れを受けて、セロハンの需要が増えてきている。


私もてっきりセロハンはプラスチックの一種なんだと思っていました。
セロハンの主な原材料は木材を粉砕して作るパルプで、セロハンの名前はセルロース(植物の細胞壁の主成分)に由来しているとのこと。

セロハンテープに似ている商品で、OPPテープというのがあります。
OPPはOriented Polypropylene(オリエンテッドポリプロピレン)の略で、こちらは石油由来の製品なので、まさに似て非なる商品なんですね。

「セロテープ」でおなじみのニチバンも、ここぞとばかりに特設サイトを解説し、「プラスチックじゃないよ、SDGsに貢献するよ」とアピールしてきています。
■「セロテープ」でSDGsに貢献|ニチバン株式会社
https://www.nichiban.co.jp/project/cellotape-sdgs/

テープと異なる分野としては、窓付き封筒の透明な窓部分にもセロハンが使われていることが多いようです。(半透明の窓には紙(グラシン紙)が使われているようです)
これまで、半透明の窓は紙だろうなとは思っていましたが、透明の窓はプラスチックだと思っていたので、面倒だなと思いつつ、窓部分を切り取ってプラごみで捨てていたりもしました。
冷静に考えると、これまで私がやっていた行為は、プラごみからすれば異物が混入した状態なわけで、かえって迷惑をかけていたんだなぁと反省しました。

チョコの包み紙などでもセロハンのものはあります。これからセロハンが広がるのならなおさら、メーカー側にはしっかりと成分表示をしてもらいたいですし、消費者側はそれぞれどのように処理すべきかを把握しておく必要があると思いました。

思い込みがある分野においては、正しい情報を得ることは簡単なようで難しいことなんだなとつくづく感じました。

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